税理士失格となった男の過去・現在・未来

はじめまして。
税理士失格の男・九頭(くず)と申します。

2013年に税理士試験に合格し、今では

・10年間の受験生活に基づいた税理士試験の情報発信

・アフィリエイトなどの副業に関する情報発信

・起業を目指す方にオススメな無料のセミナー動画の紹介

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そして、その他にも自身の体験談などで役に立ちそうな情報の発信をしています。

なぜ九頭がこのような発信を始めたのか?
そのきっかけを紹介します。

数学で8点しか取れない男が税理士を目指した件について

「バカすぎて高校行けないだろ」と言われた中学時代

九頭は小学生の頃から家に帰ってはスーパーファミコンにスイッチを入れてゲームに没頭する日々を送っていました。

そのため、友達と外で遊ぶことも少なく、運動は決して得意な方ではありませんでした。

中学生になっても何の目標もなく、部活も強制だったため仕方なく当時アニメの影響で人気スポーツだったバスケ部に入りましたが勉強もスポーツも無気力な日々。

しかし、中学生に入って初めての中間テストで現実を思い知らされることに・・・。

塾にも入らず・授業中も無気力・もちろんテスト前も自宅でゲーム。
そんな人間がテストで良い点数なんて取れるわけがありませんよね。

クラスメイトA

おい九頭!お前数学の点数何点だった?

九頭九頭

あ、あまり良くなかった・・・

点数が悪いのを知っていて聞いてくる嫌みなクラスメイト。
他にも

クラスメイトB

九頭ってバカすぎるから行ける高校ないだろ(笑)

と言われるなど
九頭の点数の悪さはクラスの笑いのネタの一つだったのです。
中学時代の九頭のスペックはこんな感じでした。

九頭の中学時代のスペック

・得意科目:なし
・苦手科目:ほぼ全部(特に数学・美術)
・運動神経:バスケ部のくせに皆無・・・(50m走のタイムがクラスで下から2番目)
・身長:低い(中1で145センチ、中2で150センチ、中3で158センチ)
・友達:ごく少数(一人でお弁当を食べたことも年に何度か)
・女子にモテない(これでモテたら逆に凄いですね!)

といった世の中の男子中学生が持ちたくないものを数多く持ち合わせていました。

 

忘れもしないのが中学1年生の2学期の期末テスト。

数学で100点満点中8点しか取ることが出来ませんでした。

中1の数学なので
・方程式
・速さや距離など
決して難しい問題ではないのにこの点数は、今思い出してもヤバいですね!

いつもは点数が悪くても親に報告していた九頭でしたが、このときばかりは流石に言えませんでした。

九頭九頭

当時の私は
時速100キロで2時間入ったら何キロ進む?
という問題も解けませんでした。
流石に引きますね(笑)

しかし負けず嫌いだった九頭はここで目が覚め

九頭九頭

(このまま勉強が出来ないまま終わってたまるか!!)

と、勉強に対して火が付くようになります。

中1の3学期から塾に通うようになり、8点しか取れなかった数学も3学期の学年末試験では44点まで上がりました。
この時の出来事は今となってはいい笑いのネタで

九頭九頭

36点アップって塾の広告に使えるよな(笑)

といって笑いを取ったりしています(笑)

しかし、塾に入る前に学習している内容の基礎が全くできていないので
塾に通い始めたものの伸びしろはたかが知れており
成績は5段階で3が半分、2が半分程度の中の下くらいの成績で卒業することになりました。

数学嫌いな男がなぜか商業科へ進学した結果…嫌いだった勉強が好きに!

そして、高校に進学。

クラスメイトB

行ける高校ないだろ(笑)

と言われた九頭でしたが、塾に通ったおかげで一応進学が出来ました。
中学校の普通科の勉強に嫌気がさした九頭は商業科を選択しました。

普通は数学が得意な方が行く傾向にあるようですが、中学3年間の勉強がよほど嫌だったため

九頭九頭

(もう普通科は良いかな、別の科の方が楽しそう)

と思い、数少ない友達に誘われた高校に普通科と商業科があったことから商業科に進学しました。

数学が嫌いだったのに商業科に進学する時点でかなり頭が弱いですね(笑)

しかし、入学時に抱いていた思いはただ一つ

九頭九頭

中学時代は勉強が出来ずに周りに馬鹿にされた。商業科だから資格を取って周りを見返してやる!!

入学前に渡された課題を友人たちの誰よりも早く終わらせ、誰よりも意気込んでいました。

そんな時に出会ったのが高校時代の3年間担任だった先生でした。
夏休みにも自ら専門学校に通って会計の勉強をしている勉強にも教育にも熱心な先生から会計の勉強を学んだ結果、
・今までなぜ自分は勉強が出来なかったのか?
・どう勉強すれば良かったのか?
が分かり、嫌いだった勉強が好きになりました。

高校の3年間で学んだことは

・正しい努力を続ければ、才能がなくとも結果は出るようになる
・苦手のものを得意なものに変えた時、人は絶大な自信を得ることが出来る

といったことでした。
これは今でも九頭が大事に思っていることでもあります。

その結果、高校生には難関とされる日本商工会議所の簿記検定の2級を高校2年生の1学期に合格することが出来、九頭は会計だけなら商業高校の学生のトップクラスの実力者になれました!

また、運動神経の良い友人たちといつも遊んでいたこともあり、積極的に球技で遊んだり、筋トレやランニングもするようになり

・長距離走のタイムはクラスでトップクラス
・体育の授業ではソフトボールやバスケなどでは活躍できるようになる

と、中学の頃の自分では考えられないような自分になれました。

周囲を見返したい一心でやる気があった時期に自分のやる気に応えてくれる最高の恩師に出会えたことは自分にとっては幸運でした。

あの時普通科に進んでいたら間違いなく今の自分はありませんでしたし、
今頃何をしていたのか?ということを考えるとゾッとします(笑)

九頭の中学時代からの変化

・得意科目:なし → 会計のレベルは高校生トップクラス
・運動神経:皆無 → 長距離走のタイムはクラスで上位、球技でもそこそこ活躍
・身長:中3で158センチ → 高校卒業時には170センチを超えていました
・友達:ごく少数 → クラスの半数くらいの人たちとは仲良く

九頭九頭

この3年間はこうして振り返ってみても宝物ですね!

 

税理士に俺はなる!専門学校へ進学

高校で会計を通じて勉強が好きになった九頭は、

・もっと会計の勉強が出来るようになりたい!
・将来は会計の知識を使った仕事をしたい
・自分を変えてくれた会計の道で生きていきたい

と思うようになりました。

そして、3者面談で担任の先生に

高校の先生高校の先生

会計で飯を食っていきたいのなら事務職などを目指さずにスペシャリストを目指せ!そうすれば仕事に困ることはないぞ

と言われたことをきっかけに本格的に税理士を目指すことに。

そして、先生が紹介してくれた東京にあるスパルタで有名な学校に進学することになりました。

次からは10年間の試験勉強についてお話させていただきます。

合格率2%?税理士試験合格までの10年戦争の幕開け

難関資格の高い壁を次々と突破!

高校卒業後に専門学校に進学した九頭は本格的に税理士試験の勉強に励むように。
税理士試験は年に1回の科目合格式の試験で、累計で5科目合格することで初めて税理士試験合格となります。

早い人だと2年の受験で5科目合格をしますが、そういった方は年に数えるほどで、
10年、20年と年数をかけても合格できていない方が数多くいる試験です。
各科目の合格率は約10%のため、難関の資格と言われています。
ちなみに

5科目合格のゴールにたどり着けるのは毎年全受験生の2%程度となっています。

これが税理士試験が難関と言われるところでしょう。

九頭九頭

合格までの平均年数が約10年と言われていますが、あくまでも「合格者」に限った話です。
同じ年数をかけて合格できていない方がそれ以上にいるわけです

19歳で初めて税理士試験に受験し、簿記論に合格し1科目合格!
20歳の時には財務諸表論に合格し、2年で2科目に合格という順調な学生生活を送っていました。

「字が汚いから合格しないんじゃないの?」合格が遠のく・・・

2年間で2科目に合格した九頭でしたが、残り3科目になったところで壁にぶつかります。

2年間で専門学校を卒業した後も受験浪人として専門学校に通いながら、時には勉強に専念。
時にはアルバイトをしながら授業料を稼ぐという生活をしていました。

しかし、

3年間の受験浪人生活の中で1科目も合格できずにいました。

この3年間の間に同期にはどんどん先を行かれ、後から入学してきた後輩たちにも追い抜かれ、高校3年間で手に入れた自信は完全に打ち砕かれたのです。

壁にぶつかった理由の一つに、残り3科目はある程度の書くスピードが要求される科目だったことがあります。

他の受験生と比べてあまりにも書くのが遅かったために人よりも答案用紙の空欄部分が多く、点数が伸び悩んでいたのです。

何とか速く書こうとしているとただでさえキレイでない字が更に汚くなり、遅く読みにくいという最低の答案に…

更に追い打ちをかけるように専門学校の講師の方々からも

専門講師A

もっと丁寧に書いてくれないと読めないから採点できないよ

専門講師B

去年の不合格の原因は字が汚いからじゃないの?

と言われ

・速く書こうとすると「読めない」と言われる(しかもそれでも他の受験生よりも遅い)
・先生の満足するレベルの字を書くと更に空欄が多くなるため絶対に勝ち目が無くなる

という正に八方ふさがりの状態になりました…。

九頭九頭

手が動かないんじゃどうしようもないな。
自分には不向きな試験だったんだ・・・
諦めよう

税理士試験合格という目標から目を背けて九頭は都内の税理士事務所に就職をしたのでした。

九頭の専門学生生活まとめ

・2年間の学生生活で税理士試験5科目中2科目合格
・卒業後直ぐには就職せず、3年間の受験浪人生活を送るも合格科目0
・スピードが求められる税理士試験でスピードの無さがネックとなり、合格を断念。就活に進む

試験からの卒業!のはずが・・・捨てきれなかった合格への想い

税理士事務所に面接一社で合格、ついに社会に

受験浪人生活を終え、九頭は23歳の9月に都内の税理士事務所に就職し、社会人となりました。
大学に行った同級生たちとは1年半遅れの社会人生活の幕開けです。

ちなみに税理士事務所は事業主が税理士(開業税理士)であれば問題は無いので
・社員として働く勤務税理士
・税理士試験を勉強しながら働く社員
がそれぞれ担当の顧問先とのやり取りや申告書の作成業務をします。

大学に行った友人たちが何社も面接を受ける中、一社のみの面接、それも30分足らずの面接で内定を決めることが出来たので、2科目しか合格していなかったとはいえ税理士試験の資格の存在の大きさを思い知らされました。

九頭九頭

ちなみに面接で同じ質問を3回もされました(笑)話聞いて!!

負け戦ならではの「ある試み」

税理士事務所に就職し、今までの勉強の成果を社会に役立てるときがやってきました。

九頭の就職した事務所は個人の税理士事務所としては大規模な職員数が約30人
税理士法人は職員数がかなり多いようですが、個人の税理士事務所は10人以上いれば大規模と言われています。

ちなみに職員の約8割は男性で、欠員補充という形でしか新入社員が入らないので残念ながら職場恋愛というものとは無縁でした。
一度くらいは経験してみたかったですが(笑)

九頭は就職したときに考えていたことがありました。

九頭九頭

社会人になったら税理士試験の受験は終わり、きっちり仕事だけやればいいだろ

そう、試験からのドロップアウトです。

税理士事務所の職員の中には合格を目指して昼間は仕事、夜は専門学校で試験勉強をする方も多いのですが、九頭にはその意思がありませんでした。

理由は先ほども挙げたように、自分の書くスピードでは合格しようがないと思っていたからです。

しかし、就職して4カ月経った1月のある日でした。
お世話になった専門学校の講師のB先生から電話がかかってきました。

専門講師B

税理士試験講座始まったけど、学校来ないの?

九頭九頭

うーん、今年はちょっと・・・

専門講師B

ここまで勉強してきたんだから、きちんと学校に来て勉強しなよ

この一言で渋々仕事をしながら学校に再び通うようになりましたが、もはや九頭にはやる気がありませんでした。
自分から勉強しているというよりは、やらされてる感覚でしたからそれもそうですよね。
仕事で疲れた時には学校に行くのをサボり、学校に行ってもやる気がなさそうに講義を聞く。
もはや何のために学校にいるのか、自分でもわからなくなっていました。

あまりのやる気のなさに業を煮やしたB先生からは

専門講師B

お前さぁ、もう少しちゃんとやれよ

九頭九頭

は?ちゃんとやってますよ!!

と、心配してもらえたのに開き直るという最低な状態でした。

そして、迎えた社会人になってから初めての税理士試験。

九頭の受験生時代の中で最も勉強していない年の受験。

当然ながら合格の見込みは限りなく低い負け戦同然でした。

しかし、やる気がないとはいえ勝負ごとに負けるのが大嫌いな九頭はある試みに出たのでした。

合格への布石

社会人1年目の税理士試験。
最も勉強していない状態でしたので合格の見込みはほとんどありません。
それでも合格してしまうラッキーな方も年に何人かはいますけど(笑)

そこで九頭は考えたのです。

九頭九頭

(そうだ、どうせ普通に受験しても受かる確率は限りなく低い。だったら先生の言う採点されない雑な字が本当に採点されないのか試してやるか)

そう考えた九頭は、誰が見ても読みにくい字で答案を埋めていきました。
普段だったら書き直すであろう字でも、元々の書くスピードが人より遅いのでお構いなし。

九頭九頭

(どうせ負けるのなら前のめりに負けてやる!)

不合格を覚悟していた九頭には何のためらいもありませんでした。

そして、迎えた合格発表の日。

税理士試験は8月に行われて12月に発表があります。
合格者には合格科目に「ゴウカク」の文字が印字され、不合格者には合格に近い順にA~Dのアルファベットが印字されます。

九頭九頭

ちなみに令和になってからは不合格者には点数が表示されるようになりました

届いた封筒を開けると予想通り結果は不合格。
これで丸4年間合格科目なしという絶望的な状況に陥りました。
しかし、通知を見て目を疑いました。

散々読みにくい字で書いたにも関わらず、最も合格に近い「A」の文字が印字されていたのです!

九頭九頭

(Aってことはあんな読みにくい文字でも採点されたんだ・・・。あんな読みにくい字で、しかも書くのが遅くても合格まであと一歩だったってことは俺でも勝負できるぞ)

という気持ちが芽生えました。
更に合格してガッツポーズをしている受験生の写真を見て、歯がゆい気持ちになっていきました。

この時、まだ試験の合格を諦めきれていないことに気が付きました。
気が付いた瞬間、直ぐに机に向かい来年の受験に向けての学習を再開しました。

不合格のがっかりした気持ちが合格への強い気持ちにスイッチを切り替えたかのように切り替わったあの時の感覚は今でもよく覚えています。

今度こそ・・・税理士試験に全てを注いだ日々

5年ぶりの科目合格!そして確執

内に秘めた合格への想いに再び火が点いた九頭は再び合格に向けて走り始めました。

社会人1年目の時は正直勉強させられている感覚でしたが、
2年目以降は学生時代以上に意欲的に取り組むようになりました。

九頭九頭

学生の頃は正直心のどこかで
「自分では5科目合格なんて難しいだろ」
という気持ちがあったと思います。

しかし、自分でも勝負できると自信が付いてからは迷いや不安なんてものはありませんでした。

平日、アラームが鳴るよりも早く目が覚めた時にはそのまま机に向かって勉強をするようになったり、年末年始に速く字を書くトレーニングなどをしていました。

九頭九頭

平日の朝4時に目を覚ましてそのまま勉強をしたり、速く書く練習を大みそかにし過ぎて元日は手が動かなくなったり、とにかく必死でした

ちなみに書くスピードは最後まで改善されないままでした(笑)

このころから仕事で経験したことと試験勉強で学んだことをリンクさせるようになり、学生の頃以上に試験勉強の理解力が上がっていることに気が付き始めます。

また、学生の頃以上に復習に時間を使い、同じ間違いを2回しないことを今まで以上に意識するようになりました。

学生の頃と違い仕事があるので勉強時間は限られていましたが

・通勤電車の中では勉強
・学校内のテストの点数は悪いときは寝る時間を削ってどうすれば良いか?分析
・仕事中も試験のことえ頭がいっぱい(仕事しろよ!)
・学校のある日はどんなに仕事が忙しくても絶対に遅刻しない

と、試験中心で生活しました。

また、自分なりにどのように勉強すれば良いか?
が分かってきたため、前年のやる気が無いときよりも学校内のテストの点数も順位も上がっていきました。

試験本番中も自分でも不思議なくらい落ち着いていることに気が付きました。

九頭九頭

あれだけやったんだ
社会人で自分より勉強している人はいないから大丈夫!

と自分に言い聞かせることで落ち着くことが出来ました。

九頭九頭

この年の勉強時間自体は学生時代と比べたら明らかに劣っていたでしょう。
しかし、合格への強い思いが学習効率を劇的に上げてくれました

そしてその年の12月、所得税法に合格!
実に5年ぶりの合格で、ようやく3科目合格者になれたのでした。

九頭九頭

4年間、何も合格できずに辛かった・・・ようやく前に進めた!!

仕事帰りにお世話になった専門学校の講師の方々に報告に行き、翌年もお世話になる旨を伝えました。
その後、B先生にお礼を告げた時

専門講師B

やっと受かったか、この調子で頑張ろうな!

という言葉をかけられ…
るかと思いきや、信じられない言葉を投げかけられました。

専門講師B

お前、やる気がないから落ちるかと思ったよ(笑)

九頭九頭

・・・は??(言葉を失う)

正直、ショックを受けました。

試験に合格するために実務で経験したことを試験勉強に活かし、学校がある日は早めに仕事を切り上げ、通勤時間も試験勉強に充てて、何が何でも結果を出すと決めてがむしゃらに生きた1年。
近くで見てくれていたと思ったB先生から「やる気のない奴」という目で見られていたのです。

信用していた先生に裏切られた私は

九頭九頭

来年いっぱいでこの学校を出る

そう決意し、翌年の消費税法の合格を置き土産に大手の専門学校に移籍することになるのでした。

九頭九頭

5年ぶりの科目合格で所得税法合格、翌年の消費税法に合格してついに合格まであと一つ!というタイミングでの移籍でした・・・

2000人中35番の実力へ成長し、ついに合格

4科目合格者となった九頭は、大手の専門学校で最後の1科目である法人税法を学ぶことに。

所得税法に合格した年あたりから勉強の仕方が分かってきて
大手移籍後も講師の先生のレベルの高さもあり、九頭はメキメキと力を付けていきました。

その結果の全国模試

九頭は受験者約2,000人の中で35番

という好成績を残すことが出来ました。

九頭九頭

書くのが遅くてもこの順位って・・・人並みのスピードあったらトップ10も狙えちゃうぞ(笑)

移籍して、更に実力を伸ばした九頭にとっては税理士試験の合格はもはや難しいものではありませんでした。
書くのが遅いというハンデを抱えながらも2月以降は学校内のテストで常に成績優秀者の欄に名前を載せ続け、法人税法に合格しました。

そして、法人税法に合格して5科目合格者となり九頭は晴れて税理士試験合格者となったのです!

 

初めて受験した年から10年経ってついにゴールへたどり着きました。

 

九頭の10年間の受験生活

・順風満帆な2年間
・その後壁にぶつかり、もがき続けて3年間科目合格なしで就職
・社会人1年目に負け戦覚悟で受験した試験で合格のヒントを得る
・5年ぶりの科目合格、長いトンネルを抜ける
・4科目合格の後に大手専門学校に移籍
・自分なりの勉強法を確立したおかげで年々力を付けるように
・合格

九頭九頭

本当にひどい時は、もう二度と合格できないのでは?と思いましたね(笑)

 

税理士に俺はなった!!しかし・・・

「税理士のくず」誕生!

税理士試験に合格して、職場のトップの先生方、高校時代の恩師。
様々な方からお祝いの言葉をいただき、

・食事をご馳走してくれるお客様
・「合格証書を見せてよ」と喜びながら言ってくるお客様

まで現れました。

今思い返しても本当にありがたいことでした。

そして、税理士事務所の大先生から税理士登録の許可をいただきました!
税理士は試験に合格しただけではなく、税理士会に登録することで初めて税理士を名乗ることが出来ます。

同時期に合格した上司や後輩と共に九頭は税理士会館へ向かい、合格した翌年の3月税理士としての第一歩を踏みだしたのです。

そう、「税理士の九頭」が誕生した瞬間でした!

税理士になってからは劇的に色々なものが変わりました。

・上司からは新規のお客さんをどんどん与えられ、
・給与明細に記載されているお給料の金額も大きく上がり、今までは「九頭さん」と呼んでいたお客様も「九頭先生」と呼ぶようになり、
・気になった女性からも「税理士さんってことは頭いいんだね」と好意的な目で見られ

中学時代に「行ける高校がない」とまで言われた九頭からしたら正に下克上を達成した気分になれました。

世界が変わるとはこのことか・・・と思ったのも今でも覚えています。

感じた違和感・・・

その一方で九頭はだんだん違和感を感じるように。
税理士になった年の夏、友人と酒の席で会った時のことです。
彼は税理士試験合格の少し前に会った方で職種自体は全く異なる方です。

彼は熱い性格で、独立を夢見て目を輝かせながら日々の仕事に励んでいました。
そんな彼を見て心の中でつぶやきました。

九頭九頭

仕事でこんな情熱的になれるなんて羨ましいな・・・

この瞬間、

九頭九頭

(こんなこと思うなんて、俺って仕事好きじゃないの?選んでこの仕事したはずなのに・・・)

そんな違和感を持ち始めたのはこの頃でした。

そしてついに人生を大きく左右する出来事が起こるのです。

「担当を九頭から代えてくれ」

友人と飲んだ翌月の9月、新規のお客様の担当になることに。

上司たちと共に打ち合わせ会場に向かい、名刺を交換し、打ち合わせを行いました。
「新しいお客様だ、頑張らないと!」
税理士として任された責任を全うしたい、九頭の心はその気持ちでいっぱいでした。

しかし、打ち合わせの翌日、そのお客様から上司に電話がかかりました。
何故か場所を変えて九頭のいない場所で電話をする上司。
「もしや・・・」
嫌な予感がしました。

長電話を終えて戻ってきた上司から言われた言葉は

上司上司

・・・九頭君、もうあの人には電話しないでくれ・・・

申し訳なさそうに告げる上司。

九頭九頭

ああ、やっぱりそういうことだったのか・・・

九頭は全てを理解しました。
電話の内容は「担当を九頭から代えてくれ」という担当替えのお願いだったのです。

違和感の正体に気づき、「税理士失格の男」に

担当替えの話を告げられた九頭。
正直ショックでしたがそれと同時に九頭の頭の中にふと

九頭九頭

(もう、この仕事辞めちゃおうかな・・・)

という気持ちが出てきました。
それと同時に「あれ?」という気持ちにもなりました。

今まで仕事で何か失敗があって気持ちが落ち込んでも
「辞めようかな」
と思ったことはありませんでした。

なのに、ただ一度の失敗でどうして?
ふと考えた時に答えが出ました。

九頭九頭

(去年までは試験に合格したい一心で実務も取り組んでいた、試験という目標が無くなったから意欲が失せているんだ、つまり俺は今まで試験に受かるためにここまで頑張っていたんだな)

ということに気が付きました。

それと同時に

九頭九頭

(そういえば、この仕事を面白いと思ったことあったかな?・・・・・・無いな)

とも思いました。

九頭九頭

人のお金に関わる仕事だからこんな不誠実ではいけない、自分の生活のためにも頑張らないと!

九頭九頭

でも、それって生きるためにやりたくない仕事をこれから何十年も続けるってことだよな…
そんなんでこの仕事を続けられるのかな?

そう考えたら強い精神的な不安が襲いかかって来ました。

不安が大きくなればなるほど税理士を辞める方向に考えが言うようになり、税理士に登録してわずか半年で九頭は退職を考え始めるようになりました。

仕事を面白いと思えない、お客様には担当を代えてくれと言われる。
この先も税理士を続けていくことに強い不安を覚える

九頭は自分が「税理士失格の男・九頭」であることに気が付きました。

 

税理士の九頭から税理士失格の九頭まで

・3月に税理士登録、税理士の九頭に
・約半年後、担当を代えてくれと言われたことをきっかけに自分を見つめ直す
・今までは税理士試験に合格することを目的にして仕事を頑張っていた
・試験合格後に仕事に何のやりがい・面白さを感じていないことに気が付いた
・自分は税理士をやるべきではない、税理士失格の九頭であることに気が付いた瞬間

九頭九頭

実は担当替えを言われた日の帰り、電車を待ちながら某転職サイトに登録してました(笑)税理士以外の仕事や自分の市場価値を知りたかったんだもん・・・

迷った今後の生き方

職場に行くのが怖い…

担当を外された翌日、九頭は上司に呼び出されて改めて担当替えの話を聞かされました。
その時に上司に

九頭九頭

税理士を・・・辞めようと思っています。

と、切り出しました。

上司上司

辞めてどうするんだ??せっかく試験に受かったんだからもう少しよく考えてみないか

その場で引き留められ、辞めてからの今後の見通しが立てられなかったこともあり、結局退職はしないことに。

また、その後他の上司や高校時代の恩師が親身に話を聞いてくれたことも退職を思いとどまった原因の一つです。

その後、もう一度気持ちを切り替えて

九頭九頭

もっとスキルを上げていけばこの仕事を楽しいと感じることが出来るかもしれない!

そう考えた九頭は自分の弱点と感じていた実務経験値の低さを補うためにFPの検定試験を独学で勉強するようになりました。

税理士試験合格翌年には3級を合格、その翌年には2級を合格し、この業界で生き抜こうと自分なりに試行錯誤をしました。

九頭九頭

税理士試験に合格していればFP2級は2ヶ月ほど独学でやれば合格できますよ!

しかし、いくら資格を取っても、仕事を頑張ろうと思っても
将来への不安は消えず、それどころか業務量の増加による精神的ストレスに悩まされ、その反動は身体に来るようになりました。

九頭九頭

繁忙期に3週間くらい全く休めなかった時期がありまして、その時は本当に地獄でした

退職を決意してから実際に退職するまでの約2年の間に

・3ヶ月に1回くらい風邪による病欠をするようになる
・半年に一度くらいのペースでうつ病を疑うような無気力感を感じる
・日曜日が終わることに恐怖を感じるようになる
・朝、駅で電車を待っていると逃げ出したい気持ちになる
・休み明けの出勤で職場が近くなると心臓がバクバクするようになる
・健康診断で胃で引っかかって胃カメラを飲むことになる
・職場で席に座っているだけで不安な気持ちが大きくなる

ということが起こり
高校時代3年間無遅刻無欠席の皆勤賞だった健康体の九頭にとっては危機感を覚える出来事でした。

ストレスの反動が身体に来る → 辛いので休むと業務の進行に遅れが出て残業が増える → 残業が増えると更に精神的ストレスが増える

といった正に悪循環を繰り返し、日に日に疲弊していきました。

九頭九頭

この時期は職場に行くことが怖かったです
でも、辞めたら収入が無くなる、辞めるわけにはいかない

という退職後の不安が常に付きまとい、一歩を踏み出せずにいたのです。
しかし、その一歩を踏み出すきっかけとなった出来事がある日突然やってきたのです。

出社して10秒でいきなり書類を投げつけられ、退職を決意

退職したいと思いながらも辞めることが出来ず、体調を崩しながら仕事を続けて約1年半。

急きょ退職を決意させる出来事が起こります。

あれは1月の寒い日の出来事でした。
地下鉄の駅から外に出て、冬の冷たい風から逃れるように足早に職場のあるビルまで行きました。

そこでエレベーターの前に立つ同じ部署の先輩。
私は後ろから

九頭九頭

おはようございます

と後ろから声をかけましたが、先輩は私の方を見て

先輩先輩

・・・(そしてそのまま前を向く)

九頭九頭

え??無視?

と思いながらも普段から人に対してありがとうも言わない不愛想な先輩だったので気にせず事務所に向かいました。

そして、事務所に着いて席に着くなり突然先輩が

先輩先輩

これ、今日中にやって、早くやって

書類の入ったクリアファイルを私の机に投げて言い放つ先輩、それに対して

九頭九頭

今日はこれから○○社で1日作業なんですけど、スケジュール表に書いてあると思いますけど

先輩先輩

じゃあ、帰って来てからやれよ

九頭九頭

(は??帰って来てからじゃ日付が変わっても終わらんだろ!!)

予定を早く切り上げて先輩から渡された仕事に取り組み、だんだん終電時間が近づくも仕事は終わる気配は見えず、

先輩先輩

これもやってねえのかよ(イライラ)

九頭九頭

(今日いきなりやれって言ってきてなんだよその言い草は!!)

終始不機嫌そうな態度を取る先輩を見て私は

九頭九頭

(こんな人とこのまま一緒に仕事なんかしてられるか!!)

そしてついに

辞めてやる!!

と、思うようになりました。

しかし、一時の感情で行動を起こしては後悔することは目に見えていますので、私は心の中で対話しました。

九頭九頭

(まあまあ落ち着け、良い大人なんだから感情的になってはだめだ!)

九頭九頭

(あ、もし辞めるならいつが一番時期的に良いかな?9月入社だから・・・)

なんてことを考えているうちに、気分がワクワクしている自分に気が付きました!

九頭九頭

(こんなに辞めたいと思ってたんだ・・・じゃあ、決まりだな)

翌週私は上司に話し合いの時間をいただき、9月いっぱいでの退職の旨を伝えました。

伝える直前までは
・良い年収
・社会的地位
・安定
これらを手放すことになるので、伝える直線まではかなりドキドキしていたのを覚えています。

九頭九頭

頭の中で何度も
「本当に良いんだな?もう後戻りはできなくなるぞ」
と何度も自問自答していました

しかし、話し合いの直後には心が晴れ晴れとした気分になりました。

ちなみに九頭がお世話になっていた税理士事務所は九頭以外にも15名以上の税理士がいましたので、九頭が抜けたところで全く痛手にはなりません。

九頭九頭

この出来事がなければ一歩踏み出せなかったかもしれません。今ではこの出来事に感謝しています!

九頭・税理士バッジを置く・・・

税理士事務所を辞めることを決意した九頭は
有資格者なので、開業税理士として独立・他の税理士事務所への移籍が本来取るべき使命だとは思うのですが、以下の弊害がありました。

課題1:人間関係の構築が下手だった

客商売なのになんて絶望的な課題でしょうか・・・。
中学時代から友達が少なかったことからも明らかですが。

九頭は税理士事務所の10年間の間に3回
「担当を九頭ではなく他の人に替えてくれ」
と言われています。
先ほどの税理士を辞めることを意識したのが3回目で、税理士になる前にも2度経験しています。

ちなみに九頭が勤務していた10年間の間に九頭以外で担当替えをお客様に言われた人は1人しか知りませんので、これがいかに絶望的な事実か分かると思います。

また、職場内も仲の良い方はごく一部で、多くの方とは一緒にお昼を食べてもほとんど会話のない状態という、お互いに壁を感じた状態で10年間過ごしていました。
これも今考えても絶望的な状態ですね・・・。

また、職場の人だけの飲み会だと決まって上司が愚痴をこぼし、部下に悪口を言う、それが当たり前であることが許せませんでした。

九頭九頭

なぜ、職場のボスにもらった権力で部下をいじめるのか?理解が出来ませんでした

その一方で、一緒にお昼を食べたり、社長にも言えない悩みを打ち明けてくださるお客様などもいらっしゃいました。

このことからも狭く深い交友関係なのでしょう。
そのため、私のコミュニケーション能力では多くの方と関わるこの仕事は正直困難と感じました。

課題2:性格上、この仕事が無理だと思った

これまでの話で散々述べていますが、九頭は性格的に税理士事務所での仕事が好きではありませんでした。
また、税理士事務所での業務も試験に合格するためのものだったため、好きでもない仕事を独立してまでもやるつもりはありませんでした。

その結果、私が快適に働くためには
・人間関係に困らない
・やりがいのある仕事
ということが条件になりましたがそんな都合の良い職場が簡単に見つかるとは思えませんでした。

ふるさと納税のアフィリエイトと出会って30万円稼いだ話

人間関係の構築が物凄く下手だった九頭ですが

九頭九頭

税理士以外の方法で自分の学んだ知識をどこかで誰かの役に立てることは出来ないだろうか?

ということは退職前から常々考えていました。

そんな時に、ふるさと納税のアフィリエイトの話を見かけます。

試験監督

ふるさと納税ってお得な制度なのに制度の内容を知らない方が多いんですよ

当然職務上ふるさと納税のお得さを知っていた九頭は
受講したアフィリエイトのセミナーでそのような話を聞き、九頭はふるさと納税のサイト作成を始めました。

税理士時代の経験を活かしてふるさと納税を知らない人にもわかりやすく、他のアフィリエイターには答えられないような難しい疑問にも答えてくれる世の中の役に立つサイトを作る。

このコンセプトのもと、自分が元税理士であることを明かしたうえでふるさと納税の事を説明するサイトを作りました。

ふるさと納税のサイトを作って記事の更新を続けていくうちに徐々にサイトにアクセスが集まるようになり、ふるさと納税だけで1ヶ月に30万円近い報酬が挙げられるようになりました!

そこから

自分の持っている税金の知識、税理士の選び方などを提供して誰かに喜んでもらえたら自分も嬉しいし、これも有資格者としての使命の果たし方では?

と考えるようになりました。

今まで行き方に悩んでいた九頭が新しい生き方を発見した瞬間でした!

起業と税理士試験の情報発信も始めるように!

ふるさと納税のアフィリエイトなどをきっかけに九頭はアフィリエイトに取り組む同業者の方々と仲良くさせていただく機会が増えました。

・お互いが刺激し合える存在
・気さくに情報交換ができる楽しく有意義な飲み会

今まで苦痛だった人間関係が九頭にとって大事なものになりました。

そして、アフィリエイトだけでなく起業の勉強も本格的に始めるようになりました。
こちらが起業について勉強したセミナーの紹介ページです。

こちら → 【無料】個人で起業して月収100万円達成者続出の講座を紹介

こちらで起業を学んだ結果

自分が今まで勉強してきたこと、経験したことを発信することで誰かの役に立てるならこんなに嬉しいことは無いのでは?

と思うようになりました。

その結果

・10年間勉強してきた税理士試験
・アフィリエイトを中心とした起業について

の情報を発信することを決意しました
そして

・私が10年間という長い期間税理士試験を継続出来た秘訣
・私の10年間の受験生活の中で培った勉強方法

を執筆した記事を販売することにしました。

こちらです

・継続の秘訣

・勉強方法

そのため、当サイトでは元・税理士の九頭(くず)が税理士試験や起業に関する情報を発信しています。

貴重なお時間を使って当サイトに訪問してくださったあなたに有益な情報をお届けできるように精進してまいります。