税務アフィリエイターの九頭(くず)です。
今回の記事は税理士試験に必須とも思われる「書くスピード」がない残念な男の試験本番物語です。
こちらの記事の続きです。
税務アフィリエイターの九頭(くず)です。 九頭の税理士試験の受験時代の一番の特徴としては ・字を書くのが飛びぬ …
前回の記事でも書いていますが、こちらの記事の意図としては
なんだ、自分スピード無いと思ってたけど、全然問題ないじゃん
と読んでいただいた皆様に安心していただくのが狙いの一つになっています。
これだけ遅いのに九頭は5科目合格者ですからね(笑)
どれだけ遅いのか?は前回の記事も併せて読んでいただくとして、今回は2007年の消費税法の不合格体験談をお伝えしたいと思います。
前回の記事で書きましたが、この時は試験3週間前に字が読めないと指摘された結果、ただでさえ読みにくく書くのが遅い九頭が心理的プレッシャーから更に読みにくく遅くなるという最悪の状況で問題量の多い消費税法の受験をすることになるという話です。
今考えてもかなりしんどい状況です(汗)
場所は早稲田大学。
試験開始!理論問題の量が残念なほど多かった
この記事を書いている2019年の状況では分かりませんが、少なくとも九頭の合格した2010年くらいまでは消費税法=量の多い問題という印象でした。
理論の答案用紙が6枚とかありました
他の国税の試験は4~5枚でしたよね
試験がいざ始まると、理論問題は問1と問2の2問構成、問1は何を書くべきか?はある程度把握できたものの、とにかく解答量が多い。
書くのが遅い九頭はここで他の受験生と大分差が付くことになります。
書くのが遅い、しかし書かなければ点数にならない・・・かなりしんどい状況です
あまりにも書くのが遅すぎて問1の終了時点で既に50分近い時間を要すことになります。
もちろん現時点で問2はノータッチ!
あれ?そもそも理論問題は50分で終わらせろ、という話では?
そして、本来は計算問題に入らなければならない時間帯にようやく問2に突入。
この時点でかなり詰みかけてます(笑)
いざ問2を見るとよく分からない問題が・・・。
しかし、解答しないわけにはいきません。
分からないなりに解答していき、時計を見ると・・・
何と既に75分が経過!!!
衝撃の25分オーバーです。
(やばいよやばいよ!!どうしよう??)
と、言われたところで
無理だ!
としか言えません。
このまま焦りながら計算に進むことになります。
残り45分で計算へ突入
残り45分で計算問題に突入!!
計算問題って60分~70分かけるところですよね?
それくらい時間使いたかったなぁ(笑)
計算問題は普通の総合問題でした。
残り時間が無い中、問題文を最初から見て、順番に解いていきます。
しかし、当然ながら満足に答案が作れないまま試験は終了・・・。
次の日には法人税法と所得税法を控えていましたので、いい気分で次の日につなげたかったのですが、初日からかなり厳しいものになりました。
こんな気分で早稲田大学を後にします。
解答速報を見て絶望・・・
試験終了して2~3日経ち、解答速報を見ることに。
この時はまだ解答速報を見てたんですね
この時までじゃないかな?次の年からは解答速報を見ない男になる
この年の消費税法は大きく分けて
・理論問題の問1・・・量が多い
・理論問題の問2・・・難しい
・計算問題
といった3つに分かれていました。
解答速報を見てみると
・理論問題の問1・・・合格点は取れているかな?という出来
・理論問題の問2・・・難しい問題だけどそれなりに出来ているかな?という出来
・計算問題・・・ミス連発!!
という出来でした。
結果を待つ必要もないくらい不合格が目に見えていました。
一言で言うと理論は悪くないけど計算は論外といった感じですね。
計算問題のミスが連発した理由は言うまでもなく、時間が無いことが原因です。
十分に問題文を読む時間が残されていませんでした・・・。
結果的にこの年の消費税法は「A」で不合格。
理論で75分かけたらこうなるよな、という例でした。
結果を見るのが嫌で通知が届いても未開封で近所をブラブラしていたのが懐かしい(笑)
もし、合格時のレベルならどうしているか?
九頭は5科目合格時にはこの時よりも実力は勿論ですが、受かるための戦略もこの時とは比べ物にならないレベルになっていたと思います。
そこで、この時の状況で合格時並みに戦略を練れていたらどうしていたか?を考えてみました。
1、まず試験問題を見渡す
試験開始時に問題を見渡して、理論問題を見て真っ先に
問1は簡単だから時間をかけてもいいな、問2は分かることだけ書いて部分点だけもらう
と結論を出すでしょう。
そして、計算問題を見て
ノーマルな問題だな。
と、思う程度でしょう。
2、まず理論から
正直言うと、この年の試験問題は理論の問1か計算問題から解いていき、最後に理論の問2を解くのが好ましいと思われます。
が、九頭は実は計算問題から解いたことがありませんので、戦略を練れていても問1から解くでしょう。
そして、書くのが遅いことは承知ですのでおそらく問1に30~40分、問2に25分~30分(本当は30分もかけてはいけませんが、かけてしまうかもしれないです)で、最長65分くらいで理論問題は終わると思います。
本当は60分以内に終わりたいですけどね。
3、そして計算へ
残り時間55~60分の状態で計算問題です。
まず、合格時の戦術レベルなら過去問の解答速報を見ながら最終値である納付税額が合っているべきか?そうでないかを把握していると思います。
たしか、この時は既に最終値が合っていなくても合格できたと思います。
なので、中間納付、貸し倒れ、売上対返などの比較的正解しやすそうな部分から攻めていたでしょう。
問題文を頭から読みながら該当する部分だけ優先的にです。
この辺りは多少時間を使ってでも丁寧に計算過程もある程度しっかり書きながら解答していたと思います。
そして、仕入れ税額控除は一番最後で、計算過程もかなり簡潔になると思います。
答練の段階で解く順番とか意識していた可能性があります
税理士試験は2時間でいかに各所に散りばめられた自分が取れる点数を効率よく取るか?という試験ですのでこのようにして何とか1点でも取る工夫をしていたのではないか?と思います。
書くのが遅いと取れる点数が限られてしまうので、効率が大事になってきます。
最後に
当り前の話になりますが、この時の受験のように無計画なタイムマネジメントは自分の首を絞めることになります。
正直このときの九頭よりも書くのが遅い受験生の方はいらっしゃらないとは思いますが。
この時は
読んでもらえなかったらどうしよう?
という不安な気持ちを抱えながら受験しており、その不安は翌年の受験くらいまで持ち続けることになります。
今度は字が下手な人間なりの読ませ方なども紹介しようかな?と思いますので楽しみにしていただければと思います。
「読んでもらえなかったらどうしよう?」という不安の払しょく方は?
え?これも書かないとダメ?あまり褒められた方法ではないから機会があったらね(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
初めまして。
税理士さんを辞めてアフィリエイターとは
思い切ったのですね。
ノリ様
コメントありがとうございます。
そうですね、よく言われます(笑)