法人税法と所得税法 受験するなら?

税務アフィリエイターの九頭(くず)です。
今回、久々にヤフー知恵袋を巡回していたらこのような質問が…

法人税法と所得税法とどちらに合格したらいいますですか?
また相続税法は勉強する価値ありますか?あまり使わないみたいですけど。

引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10179813940?__ysp=5omA5b6X56iO5rOV

税 金太郎税 金太郎

これでお悩みになる方も多そうですね

どちらに合格したら?
と聞かれたら

九頭九頭

両方です!!

と、言いたくなるところですが、
恐らく質問者の方は
「受験するならどっちが将来的に有利なのか?」
ということを聞きたいのだと思われます。

なので、九頭なりの結論です。
法人税と所得税、合格するなら → 法人税法で行きましょう!
相続税法の勉強の価値はある? → ハイ、凄くあります!

ということが九頭の結論です。

次からはこれらの回答の根拠を述べさせていただきます。

法人税法を勉強すれば税理士の必須スキルが手に入る??

九頭が法人税法をおすすめする一番の理由は、法人税法が税理士試験の中で特別に難しく感じたからです。
普通は簡単な方を受けろ、というべきなのかもしれませんが。

今の法人税法を合格するには
・法律の趣旨などを理解する力
・理解に沿った正しい解釈
が他のどの税法よりも必要だなと感じています。
これらの能力は、税理士となったときに必要な能力といえます。

なぜ、税理士が人よりも大きなお金を稼ぐことがご存知でしょうか?
それは、高い法律の理解力を駆使して適切な判断をして納税者に有利な提案が出来るからです。
この、判断力・解釈力こそが税理士が特別でいられる理由ですので、まさに税理士の必須スキルと言えます。
ただ、知識があるだけなら今の時代はインターネットでいくらでも調べられるので正直戦っていくのは難しいと思います。
税理士となったときに既にこの理解力・判断力を持っていること・実務の中でこれらの力を常に養う習慣を身につけるという意味でも法人税法の方がおすすめだと思います。

九頭がこの力を飛躍的に高めたのは法人税の勉強をしていた時でした。
今までの勉強は何だったんだ?と思えるくらいに法人税法の勉強を通じて税法の理解力が飛躍的に向上し自分自身も非常に驚きましたし、自信も身に付きました。
九頭が自信をもって税理士試験関係のことをブログに書けるのも法人税法を通じて税法の正しい学び方・それによって実力が飛躍的に伸びることを知っているからです。

相続税法の勉強が価値ある理由

相続税の勉強不足はお客さんを逃す?

現在はご存知の通り高齢化社会です。
ということは相続税の申告件数が増加していると考えられますし、今後も増加していくものと考えられます。
そんな状況で相続税の申告が出来ないとお客さんを減らすことにつながります。

例えば、所得税の確定申告をしているお客さんが亡くなった場合、当然その方の相続も相続人の方々から頼まれるわけですが、相続税の知識が無いのでお断りすることになります。
その亡くなった方が不動産賃貸をしていたなら、相続人の誰かが引き継ぐわけですので翌年からはその引き継いだ方は確定申告をすることになりますが、相続税の申告をした税理士先生が確定申告をすることになる可能性が極めて高いです。
こうしてお客様を逃すことになります。

逆に言えば、相続が出来ることでお客さんが自分の事務所に流れてくる可能性が高くなります。

財産評価の知識が手に入る

相続税の勉強をすることで自動的に財産評価に対する知識も身に付くことになると思いますが、財産評価は相続だけでなくあらゆるところに使えます。
例えば法人が土地の交換をする場合、土地の時価を出すことが必要になりますし、自己株式の買取の時などにも自己株式の時価の算出が必要になります。

実際に九頭も実務の中で財産評価が必要な局面はいくつも経験しました。
相続税法の知識がほとんどなかったため実務の中で身につけていきましたが、相続税法の勉強をしていたならもっと違っていただろうなと感じることはありました。

この、財産評価の知識が手に入るだけでも相続税法を学ぶ価値は十分にあります。

まとめ

・法人と所得なら、将来のことを考えると法人
・相続税法を学ぶ価値は高齢化社会・財産評価の知識が身に付くという点で考えて十分にある

ということが結論になります。

お役に立てれば光栄です。