配偶者控除がある場合はふるさと納税の限度額はどう変わるか?

税務アフィリエイターの九頭(くず)です。
今回は、ふるさと納税と配偶者控除の関係です。

配偶者控除を受けるとふるさと納税限度額は減る!

タイトル通りの意味なのですが、配偶者控除を受ける方はふるさと納税限度額が減少します。
では、どのくらいの金額が変わるのか?というと配偶者控除の金額の約2.4%~4.5%の金額が少なくなります。

ちなみに配偶者控除の金額は以下の金額になります。
所得税と住民税では配偶者控除額が異なりますのでご注意ください
所得税で言えば配偶者控除の最も一般的な金額は38万円ですが、住民税だと33万円になります。

引用:https://www.city.chikushino.fukuoka.jp/shiminseikatsubu/zeimu/juminzei/haiguushakoujokaisei.html

収入がお給料のみの方は「納税義務者(扶養する人)の合計所得金額」の金額は、お手持ちの源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」になります。

最も多いのは33万円の控除と思われますので、配偶者控除の金額が33万円の場合で例えると方は
33万円×約2.4%=約8,000円
33万円×約4.5%=約15,000円
なので、限度額が8,000円~15,000円減少するという計算になります。

税 金太郎税 金太郎

2.4%とか4.6%というのはどうやって決まるんですか?

九頭九頭

所得税の税率によって決まってくるよ。税率が高くなればなるほど4.6%に近づいていく

所得税率が分かっている場合はもう少し細かい計算を

ご自身の所得税率が把握できている、と言う方はもう少し細かく計算することが出来ます。

1、まずはご自身の所得に対する税率を把握します。

上記の5%~45%のどれか?
をまず把握します。

2、配偶者控除額(住民税額)を把握します。(上の色付きの表をご覧ください)

3、所得税率に合わせて、配偶者控除額に以下の率の10%相当分を使います。

例を挙げると
・所得税率が10%
・配偶者控除額が33万円
と言う方は
33万円×約25%×10%=約8,250円
という計算になります。

なぜ、配偶者控除があるとふるさと納税限度額が減るのか?

ふるさと納税の限度額は
・ふるさと納税の金額
・住民税・所得税の税率
・住民税の金額
などの複数の要素で決定されます。

配偶者控除は所得税・住民税を計算する際に控除される項目です。
そのため、配偶者控除があると所得税・住民税が減少するため、配偶者控除によってふるさと納税の限度額が減少するのです。

控除シミュレーションを使いたい

ふるさと納税の限度額を計算する際に控除シミュレーションを使いたい、と言う方も多いと思います。
その際にはこちらで使うことが出来ます。
こちら → 控除シミュレーション

こちらに必要事項を入力することで大まかな金額が計算できます。
詳細シミュレーションで計算したいと言う方は
・給料の年額
・給与所得控除後の金額
・所得控除(社会保険料・生命保険料・地震保険料・扶養控除や配偶者控除など)の合計額を把握
を把握しておきましょう。

税 金太郎税 金太郎

その場合だと年の終わりの方にならないと分からなくないですか?

九頭九頭

そういうことになるよね。だからはっきりと金額が分からないところは去年の金額を参考にするというのが正しい判断だと思うよ

ふるさと納税の限度額はその年の年収・所得控除が完全に決まらないと正しい計算が出来ません。
ある意味確定申告と同じです。
なので、控除シミュレーションの目的は大まかな金額を把握することです。
なので、1円単位まで知ろうという意識ではなく、大まかな金額を把握したうえで余裕をもってふるさと納税するようにするのがおすすめです。

今回知っていただきたいこと

こちらの記事で知っていただきたいことは
・自分の住民税の配偶者控除の金額(ご自身の年収と配偶者の年齢が分かれば把握できます)
・その、配偶者控除の金額の2.4%~4.5%の金額分、限度額が減少する
この2点だけ持ち帰っていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。