【元・税理士が解説】ふるさと納税ってこんなにお得

税務アフィリエイターの九頭(くず)です。
最近はテレビを見ているとふるさと納税の特集を組まれることが多くなり、制度の認知度の広がりを感じています。

九頭九頭

ようやく制度自体が広まってきたか。良かった、良かった♪

と、思っていたのですが。

専門講師A

ふるさと納税ってなにそれ?美味しいの?

と言った感じで
・制度自体をよく知らない
・何となく分かっているのだけれど詳しくは知らない
といった、ふるさと納税の関する知識が乏しい方が多いと感じます。
というわけで、こちらの記事ではふるさと納税って何?というお話をさせていただきたいと思います。

税 金太郎税 金太郎

ご不明な点などはコメント等で質問していただいてもOKです

九頭九頭

後日記事にしてお答えします。

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ちなみに「限度額計算しろ」などは出来ませんのでご了承願います。

ふるさと納税ってどんな制度?

ふるさと納税がどんな制度か?一言でいうと

地方に寄付をすることによって返礼品がもらえ、来年の住民税が安くなる制度です。

そのため、ふるさと納税のブログなどで

女性3

このお米、ふるさと納税でもらっちゃった♪

という日記などを見かけるわけです。

減額される金額ですが、ふるさと納税で寄付した年間の総額から2千円を引いた金額になります。
そのため、1万円寄付した場合は8千円、10万円寄付した場合は9万8千円減額になるということです。

注意点としては限度額があることに気を付けましょう。

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限度額なんてあるんですね。

九頭九頭

住民税が年間10万円の人が15万円寄付して14万8千円減税って話がおかしいでしょ(笑)

税 金太郎税 金太郎

限度額が10万円の人が15万円寄付したら?

九頭九頭

住民税が9万8千円だけ安くなるだけだから5万円分は税金の安くならない寄付ってことになるね。

限度額は年間の所得や納税額などによって異なってきますので、正確な金額を把握するのは困難ですが、表で大体の金額は把握できます。
こちらに関してはふるさと納税サイトで確認していただくのがベストだと思われます。
こちら⇊
控除限度額

ふるさと納税ってどれくらいお得か?の例

先ほどの「控除限度額」のページの表によりますと、ふるさと納税の限度額は独身で年収600万円の方の場合76,000円になります。
では、この方のケースでふるさと納税がどれくらいお得か?をご紹介します。

こちらに独身男性のAさんがいます。

Aさん
・年収600万円(ここ数年は毎年年収600万円)
・独身
・納税額180万円(所得税120万円:住民税60万円)
※例えなので、「税金が高すぎ!」というツッコミはなしでお願いします(笑)
・ふるさと納税限度額は7万6千円とします。

今回Aさんは年間で1万円の寄付を7回(計:7万円)ふるさと納税したとします。

ちなみに1万円の寄付でもらえる返礼品は
・山梨のシャインマスカット約600グラム×2
・魚沼産コシヒカリ6キロ
・佐賀県産黒毛和牛すき焼き用しゃぶしゃぶ800グラム
その他色々です。
ふるさと納税をすると納税額が図のようになります。

ふるさと納税をしない場合
毎年180万円の納税で合計360万円の支出

ふるさと納税を7万円した場合
×1年目に180万円の納税と7万円のふるさと納税で187万円の支出
×2年目に180万円から6万8千円の税金の減額があるため173万2千円の支出
合計で360万2千円の支出
プラス、
・シャインマスカット600グラム×2
・魚沼産コシヒカリ6キロ
・佐賀県産黒毛和牛すき焼き用しゃぶしゃぶ800グラム
等1万円の返礼品が7つ
となります。
ちなみに返礼品は寄付額の3割以下という決まりがあるので、今回の場合は7万円のふるさと納税で最大で約2万円分の返礼品がもらえることになります。
つまり、2千円支出が増加しただけで2万円分のものがもらえるのです。
これがテレビなどでも言われる実質2千円分の負担と言われるものです。
そう考えるとお得ですよね。

こうして比較してみると払っている金額は2千円増えただけですが、2千円を軽く超える恩恵が受けられることが分かると思います。
これがふるさと納税がお得と言われる理由です。

ふるさと納税をするためにすべきこと

1、年収を確認

まず、今年の年収がいくらくらいになるか?を見積もりましょう。
毎年お給料が同じくらいという方は例年通りの金額にしておきましょう。
年収によって限度額が決まりますが、正確な年収は年が終わらないと分からないので大雑把に把握しておくことが重要です。
ちなみにここで年収を把握するのはふるさと納税の名義人ですので、自分の名義でふるさと納税する時は自分のものを、旦那さんの名義でするなら旦那さんのものです。

2、限度額を把握

こちらのページに飛んでください。
こちら → 控除限度額

こちらのページには控除シミュレーションや限度額の早見表があります。
それをベースに控除限度額の見積もりをしてください。
尚、先ほども書きましたが正確な金額は年収が確定しないと分かりませんので、大まかに把握しておくのがおすすめです。

3、返礼品を選ぶ

限度額が把握出来たらいよいよふるさと納税の開始です。
見積もった限度額の範囲内で好きなものを選びましょう。
ふるさと納税サイトに登録しておくと今後再びふるさと納税する時には便利です。

また、ふるさと納税すると役所から税金を控除するための書類も返礼品と共に届くはずですので絶対に無くさないでください。

最後に

ふるさと納税をすると自身もお得ですし、ふるさと納税された地区もお得になって街の活性化につながります。
こういった制度はどんどん利用してもらえたらなと思います。
今後もふるさと納税に関する記事を書いていきたいと思います。