税務アフィリエイターの九頭(くず)です。
今回は税理士試験の直前期に味わった残念な出来事についてお伝えしようと思います。
ちなみに2010年(平成22年)の出来事でございます。
ちなみにその年の結果はこちら
消費税法と法人税法に受験し、消費税法が合格で法人税法がBでした。
職場で「え、受かったんだ?」と言われたとか(笑)
前の年に所得税法に合格しているのに失礼な話だ!!
そうですよね、試験勉強「は」きちんとやってましたよね?
試験勉強「は」って…まあ、間違ってはいないけど(汗)
この年は直前期で苦労を強いられた時でもありました。
ちなみに今回のこちらの記事の意図は、受験生の皆様方に
こんな奴でも受かるんだ
と、思っていただくための記事ですので気分転換に読んでいただければと思います。
答練の点数を見てみると…
2010年時点では九頭は税理士事務所にお世話になって3回目の受験でした。
前の年に所得税法に合格し、5年ぶりの科目合格をしたこともあって勢いがあった時期です。
1週間のスケジュールはこんな感じでした。
火曜日・金曜日 → 仕事後に資格予備校に行って法人税法の講義
日曜日 → 午前中に消費税法の講義
といった日程です。
ちなみに当時通っていた資格予備校は6月からは講義は全て答練という独特な日程です。
TACとかは1週間の予定が「講義1回・答練1回」ですよね?
なので、今回の出来事は6月から7月の間に起きた出来事となっています。
法人税法の答練で起こった出来事です。
答練が終わり、答案を講師に渡すとその答練の模範解答と前回の答練の結果が渡されます。
そこで点数を見て
んっ?
となります。
思っていたよりもはるかに点数が低いのです。
あれ?なんでこんなに点数が低いんだ??
と思い、答案をのぞき込みます。
すると、
思いもよらぬ出来事が!!
いったい、どうなってしまうのかぁぁぁぁ!!
ワクワク♪
答案を開いてみるとそこには無数の
「読めません」
の文字。
1か所くらいならまだしも、計算の解答用紙を見ると計算過程の欄のいたるところに赤文字で
「読めません」「読めません」。
ページをめくってみても「読めません」という文字が躍る、まさに「読めません」ラッシュだったのです。
「お前の字は読めん、もっと丁寧に書け!」
ということが結論でした。
これでは答練にはならない…
本来ならばこれを見てもっと丁寧に書くよう努力するのが普通でしょう。
しかし、九頭は普通の人が50分で書き終わる理論に60分以上かけるくらい書く速度が遅い受験生です。
つまり、「遅い」「汚い」です
最悪ですね…
なので、講師の先生方が満足するレベルの字を書くと理論だけで答練が終わります。
とは言っても字が丁寧な方が良いのは事実です。
なので、講義後帰ってから書く練習をしますが、残念ながら一向に上達はしません。
これまで何年も練習して、持ち方を変えてみたり、ボールペンを色々試した結果がこれですので、いきなり上達なんてありえないんですけどね(笑)
普通に解けば採点されない、読んでもらえる字で書けば答案が埋まらない、まさに八方ふさがり!!
ちなみにですが、消費税法は問題なく採点していただいていました。
つまり、この時点で情報を整理してみると
・法人税法の答練は採点されない
・消費税法は普通に採点されている
・前年、所得税法に合格している
という状況でした。
これらの事を踏まえると九頭の字を「読めない」と言っているのは法人税法の講師の先生くらいで試験委員は読んでくれている可能性は高いのです。
なので、九頭の取った選択肢は
無視!!
一択でした。
いやいや、そこは先生に相談しましょうよ
と思うかもしれませんね。
というか、それが正常な判断です。
では、なぜ相談しなかったのか?というと
過去に相談したことがあったから
です。
過去に相談したことがあったのに
「九頭は書くのが遅く結果的に読みにくい字になっている」
ということを理解してもらえていませんでした。
何で分かってもらえなかったんでしょうか?
多分先生の想定を上回る遅さだったんだろうね(笑)
書いてるところを一目見れば九頭先生の遅さは分かりますよね
そうだね。まあ、期待してない奴のことをそこまで面倒見る気はなかったんだろし、それは結果を出せていない自分の責任だから仕方ないね
資格予備校も商売ですのでやはり合格の可能性が高い受験生を相手にする方が優先ですから九頭の相談事は聞く気にもならなかったのでしょう。
字が汚いだけで「やる気がない奴」とも言われたとか(笑)
そもそもやる気がなかったら週に3回も答練受けに来ないだろ(怒)自宅からも職場からもそこそこ遠いし
確かに!
それに、一目見れば分かる欠点に何年も気が付かない人に「やる気がない」とか言われたくないよね(笑)
こうやって過去の事を振り返ってみても、もはや信頼関係はそこにはないですよね。
まあ、自業自得と言われればそれまでですが。
そうなれば指摘されたことを無視する状況になるのはごく自然なことだったのでしょう。
ちなみに、こういった過去があるのも無視した理由の一つです。
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税務アフィリエイターの九頭(くず)です。 今回の記事は税理士試験に必須とも思われる「書くスピード」がない残念な …
無視した結果、消費税法に合格し4科目合格者になりました。
なので、結果的に「無視」という選択は間違っていなかったのです。
この時には
自分の事を分かっていない人のアドバイスを鵜呑みにするのは危険だ
ということを学びました。
こういう時はどうすれば?
採点されず、相談しても話もロクに聞いてもらえない…。
こんな時はどうすれば?
選択肢としては、その年まではその資格予備校で耐えるけど翌年以降は資格予備校を変えることが正しいでしょう。
実際に九頭はこの翌年から大手に移籍しています。
大手の場合は違う講師の講義に変えるというのも手ですね。
実際のところ、移籍を決めたのはもっと前から何ですけどね
大手に移籍した結果、字に関して適切なアドバイスもいただきましたし、あまり悩むことは少なくなりました。
遅くて汚いのは相変わらずでしたが、「読めません」を連発されることが無くなったのでストレスは減りました
ただ、字が汚いなりの読ませ方を教えていただいたのでそれは九頭にとっては大きな収穫となりました。
合格するのは答練でいい点ばかりを取っている人だけではない!
税理士試験の合格というと、答練でいつも成績優秀者に名前が載っている人ばかりと思う方もいると思います。
しかし、九頭のように「字が読めない」と論外なことを言われてしまう受験生もいるのも事実です。
大事なのは合格のために自分に必要な要素を一つ一つ積み重ねていくことではないかな?と思います。
税理士試験の受験で、たかが「字」でここまで悩んだ受験生というのも中々いないのではないか?と思い過去の話を記事にさせていただきました。
今となっては笑い話ですが、こうして振り返ってみると未だに軽くイラッとするので当時は相当頭に来てたでしょうね(汗)
最後までお読みいただきありがとうございました。