閑散期でも忙しくなる場合

税務アフィリエイターの九頭(くず)です。
以前、税理士事務所の繁忙期と閑散期について紹介させていただきました。
こちら ⇊

ただ、閑散期と言われる時期も臨時の仕事が入ると忙しくなります。

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ちなみに繁忙期に臨時の仕事等が入ると?

九頭九頭

もっと忙しくなる!

なので、今回は閑散期でも忙しくなる場合をご紹介しましょう。

閑散期でも通常業務が忙しくなる場合

実は税理士事務所業界では一般的に閑散期と言われる時期にも通常業務が忙しい方がいます。
どういう方かというと、閑散期に大きな会社の決算がある方です。
大きな会社の決算だと日数もかかりますし、決算から申告書の作成にも時間がかかります。

実は九頭も税理士試験合格後はこのパターンになり、6月決算の規模の大きめの会社(8月申告)の決算を2年間担当しました。
日数もかかる上に、その会社はお盆休みもきっちり取る会社でしたので、かなりタイトなスケジュールの中決算を組み、申告書の作成をしました。

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6月決算の会社はそれだけですか?

九頭九頭

いや、あと2社あったよ(笑)

九頭は税理士事務所を9月に退職しましたが、本当は8月退職が希望でした。
しかし、その会社の決算に時間がかかるから引継ぎが終わらない、ということから1ヶ月ずらして9月退職にしました。
それくらい忙しかったです。

臨時の仕事で忙しくなる場合

相続

臨時の仕事の代表格は相続税の申告だと思います。
お世話になっていた事務所は相続税の案件も多かったのであまり臨時の仕事という意識はありませんでしたが。

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相続税の仕事ってどこから舞い込むんですか?

九頭九頭

一番多いのは確定申告をしていたお客様が亡くなったときかな

個人の確定申告をしていたお客様が亡くなると相続人の方から相続税の申告を依頼されるのが一般的です。
ちなみに確定申告のお客様というのは顧問先の法人の役員の方も含まれます。
なので、相続税の申告が出来ない税理士はここでお客様を失うことになります。
申告期限は10カ月ありますが、財産の数や種類が多く、しかも多いときは一人で2~3件の相続税の申告業務を請け負うこともあるので、そうなると閑散期であってもかなり忙しくなります。

株式の評価

税理士事務所の顧問先の法人は基本的には非上場の会社ですが、その非上場の会社から
・相続(会社の社長が無くなった等)
・贈与(社長の持っている自社株を息子などの次期社長に贈与)
などの要件で自社株の評価を求められることがあります。
いわゆる取引相場のない株式の評価というものです。

この業務に関しては会社の純資産(5表)で会社の所有する資産や負債を相続税評価額で評価する必要があるので、これに時間がかかります。

九頭九頭

その会社が子会社を持っていると子会社の株価(取引相場のない株式)も評価することになるので更に時間がかかります

なので、会社規模にもよりますがこの業務も閑散期を忙しくしてくれるものになります。

九頭九頭

もちろん会社社長が亡くなると社長の財産の中に取引相場のない株式があったりするので、相続財産の評価の中に取引相場のない株式があります

臨時の業務のメリット

臨時業務のメリットはいやらしい話になりますが、報酬が高く付くものも多いです。
相続税も株式の評価も時間と手間がかかることが多く、資料が膨大になります。

九頭九頭

ファイルがパンパンになるほどの資料の量になるので、膨大な資料をちらつかせながら報酬の話をすると相手も「これだけやってくれたんだからと…」という考えになって(ニヤリ)

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あ、悪どい!

もちろん報酬が高く付けばそれだけ給料の査定に好影響が出る可能性もありますので、忙しい分モチベーションにもなり得るというのがメリットと言えるでしょう。

最後に

今回は閑散期でも忙しくなる場合について御紹介させていただきました。
忙しいのは嫌だ!と思われるかもしれませんが、
忙しいのはそれだけ職場が信頼されている証拠ですし
忙しいと効率よく業務をこなすにはどうすれば良いか?といったことも考え
多くの業務を経験できるので
結果的に自分を成長させてくれるはずです。

なので、よほど労働条件がブラックではない限り経験してみるのが自分の将来のキャリアのためには良いのでは?と思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。